歌舞伎へきこきこ

3月の金曜日の夜、中村勘三郎さんのドキュメンタリー番組を見たきさ家。
その中で中村区の同朋高校で行われた平成中村座の公演の模様を見て「歌舞伎、見てみたいかも。」と思う単純きさなのであります。
翌日金券ショップで徳川美術館の前売り券(名古屋マダム会用)を買いに行くと、御園座の”陽春花形歌舞伎”のポスターが。
運良く4月8日昼の部の3等引換券(@2100だったかな?)が有った。
ダーに「行ってみる?」と聞くと「イイよ。」と即答。
ちょっと意外だったけど、こんな機会でも無ければきさ家が歌舞伎鑑賞なんて行かないかも、と購入。
3等引き換えとはいかなるものか帰宅して調べる。う〜ん、差額を支払って2等か1等に変更することもできるのか。どうしよう?
そもそもきさ家は御園座に入ったことすらないのだ。
実のところちょっとした社会見学気分なので、まぁ今回は3等引き換え(某大手新聞社が販促で配っているらしい)のままで。


御園座まではどうやって行こうか?雨だったら地下鉄だけど、今日の降水確率0%。
ラパ子にブロとメトロを積んでまずは投票所の小学校へ。桜吹雪が綺麗です。
三の丸にラパ子を停めて、きこきこと出発。
最近は車+自転車な人々をこの界隈で沢山見かけるようになりました。

御園座に着いたのは9時半前だったかな。すでに引き換え口に10名弱並んでいるので初老の男性に促されるまま後に着く。
しかしこの男性、どうも様子が・・・すると次にやってきた老夫婦に向って「1等6000円で(正規のお直りは9500円)引き換えるよ。」
きさ家はよほどお金が無さそうに見えたに違いない。だって御園座に自転車で来る客なんていないでしょう(爆)


開演は11時、引き換え開始は10時から。ダーだけを引き換えの列に残して、10時少し前にきさだけお昼ご飯を買いに栄のデパ地下までひとっ走り。
ざっと調べたところ劇場内の食事処には惹かれるものもなかったのだ。

丸栄の開店と同時にお弁当売り場をグルリ。
筍のおこわ、おにぎり弁当(しぐれ&しそ+から揚げ2個)を買って、もう少し何か欲しいなぁと思ったところでフルーツパーラーレモンのフルーツサンドに決定。
急いで戻ってもまだ10時半前、丁度入場も始まった。
お客様は予想通りおばあちゃん(=お洒落してもヒールじゃなく足元が安定したペタ靴なお方)グループ多し。
同世代以下と思われるのは、家柄良さげなカップルもしくは母娘というところか。
和装の方も結構多い。そりゃあ着られるならこんな時に着なきゃどうする、だわね(←実は羨ましい)


折角の歌舞伎見物だもの、ストーリーくらいは判っていないと楽しめないと思ってwebでチェックはしたものの、やはり心もとない。
そんな場合の強い味方、入場してまずはイヤホンガイド(という会社があるとは知りませんでした)を2つ借り(双眼鏡は持参)ました。
電話の電源を切って(途中で隣の人のバイブ音が響いて最悪だった!)5分前のベルが鳴ったら舞台に集中。密度の濃い4時間あまりでした。

陽春花形歌舞伎
盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)
芋掘長者
ライブショウってやっぱり素晴らしい!って素直に思えました。後ろだってちゃんと伝わってきます。
そして歌舞伎役者さんってホントにタフなんだって事がよくわかりました。
お金の話でナンなのですが、2100円でこんなに楽しませてもらって申し訳なくなりました。
次は是非とも奮発して、と思った(1等は14000円!!)よ。
名古屋では春と秋の二度公演がありますが、秋の顔見世は人気が高いよう(チケットも高い)なので行けるかなぁ。
今後のお江戸遠征には歌舞伎座見学コースが入るかもね。色々な街の劇場にも行ってみたいと思ったし。



幕間にデパ地下で買っておいたおこわとおにぎりを食べ、更におやつのつもりのフルーツサンドまで食べてしまった。
そこで次回の幕間に備えて予め何か買っておこうと売店をウロウロ。
御園座と言えばアイス最中(300円)が有名だけど、食べた人に聞くと「それほどでも」の答えが多しなので脚下。
目に付いたのは両口屋是清の”千なり”(126円)
二つ買ってもアイス最中以下なので、小倉と抹茶を選びました。まぁ小倉がオススメです。
最初の幕間(12:20〜12:50)はお昼ご飯、二度目(14:20〜14:45)はおやつタイム、というのがお約束のようです。
二度目の幕間の際、早速ロビーで千なりを取り出して食べました。もちろん珈琲は携帯なのよ。
ふと気がつくと席を立つ頃には3組のカップルが千なりを食べていた(笑)連鎖反応か?
アイス最中と女性化粧室には信じられない行列が!きさ家は厠が遠いのでこんな時は非常にありがたいのだ。

で、結局歌舞伎じゃなくっておやつ話なところがきさ家だねぇ(爆)