虹の向こう

夕暮れ時、窓の外の不思議な空の色が少しだけ気になりつつ、終わったはずの事をひっくり返された月曜日、まだ全然仕事も終わらない。
鳴った電話に出ると「仕事とは全然関係ない話なんだけど、今、とても大きな虹が出ているよ。」
北側の窓から東方向を見ると、確かに七色の端が見える。
外に出てみると、確かに大きな半円の橋が!
自分の知っている街に掛かる虹には魔法めいたものを感じずにはいられない。
見慣れた景色から七色の柱が弧を描いて空を彩るのは不思議な感覚。
仕事に戻る前に、目の前の歩道橋の階段を駆け上がって、何か願いでもかけてみればよかったなぁ。