パティスリー・キュブレー 浅見シェフ

[関連したBlog]2006年のシャルル・プルースト杯で準優勝された浅見欣則シェフはアルザス地方のストラスブールの老舗パティスリー・キュブレーでチーフを任されておられる方。32歳にして10人のフランス人スタッフを率いて毎週末にはアントルメを100台以上こなしあるときは、翌日までにプティフール数百個のケータリングをこなす。それがフランスのパティスリーなのだとか。アルザス地方はとても豊かなところなので、チョコレートは無理ですが主要材料の素晴らしい果物、乳製品、粉が安く入るそうです。試食はショコラバーで初日に食べたオリエンタルが1つ。(・・・何故かセミナーによって試食費用の差が烈しいのよね)「どのように食べたら良いでしょうか?」と進行の方「色々あるでしょうけれど、僕はナイフでカットして断面を楽しんで欲しいですね。」シェフじきじきにナイフ使用許可が下りたのでいつものでカット。うっかり目に付くところで作業してしまうが、シェフ嬉しそうなので良し(笑)やっぱり品の良いお味ですね。 後半はシェフの現地での写真を拝見しながらのトーク。「フランスでは自分の意思をはっきり伝えることが大切です。日本のように遠慮していると、何を考えているのかわからない、と不審がられてしまいます。」 パティスリー・キュブレーの店内素晴らしく美しい!プティガトー、アントルメ以外にもショコラ、パン、惣菜、ケータリングとフランスのパティスリーの仕事は多岐にわたります。ショコラも250g以上のものが普通で夏でも売れるし、日本で売られているような4個〜8個箱なんてありえないみたいです。クリスマス〜年末(カレンダーを模したケーキを食べる習慣があってクリスマスの忙しさが二度あるそうです)〜エピファニー、と息つく暇もないそうです。 「フランスやベルギーに行って食べたケーキが思ったほど美味しくなくて、やはり味覚の好みが違うのでしょうか?」との参加者の方からの質問に渡仏されたばかりの頃は重たいと思ったそうですが、暮らすうちに冬には(それまでお好きでなかった)バタークリームのケーキが食べたいと”体が求めた”そうです。やはり旅の一日ではわからないものでしょうね。